伝説の猿ドッキリマル秘報告と鉄道博学に上戸彩も驚嘆……ヨルタモリ2014.11.2

2014/11/07 2015/08/24

ヨルタモリへようこそ！２０１４年１１月２日第３回（上戸彩）の内容解説です。画像の出典は全てフジテレビ２０１４年１１月２日「ヨルタモリ」。

伝説の猿ドッキリマル秘報告と鉄道博学に上戸彩も驚嘆……ヨルタモリ2014.11.2

ヨルタモリ【１】ドラマ「昼顔」がヒットした上戸彩

１　東京の湯島あたりにあるバー「WHITE　RAINBOW」が舞台として登場します。タイトルは「ヨルの昼顔～日曜午後１１時１５分の恋人たち～の巻」。ゲストの上戸彩は現在木曜のフジテレビドラマ「昼顔～平日午後3時の恋人たち～」に最近まで出演中で、若干の予備知識がないと分かりにくい回でした。

「昼顔」は大雑把にいうと結婚して5年になる笹本紗和（＝上戸彩）が変わり者の旦那に辟易し、そこへイケメンだが不器用な高校教師が現れ……というストーリーで９月２５日の最終回視聴率は16・5％となかなか好調だったドラマです。

２　初回、第２回に続き能町みね子も登場（工場長はまだ登場していません）。

ポイント解説　第１回ゲストは誰だったのか

誰もが当初能町みね子をゲストだと思っていたら、実はタモリのアシスタント的な役割の可能性が強まってきたという展開です。すると第１回のゲストだとイメージされていた能町みね子はそうでないこととなり、第１回のゲストは関西の工場長の「弟」（氏名等不詳の無名の人）となります。第１回の放送前には記念すべき初回ゲストはSMAP、ナインティナイン、明石家さんま、ビートたけしなど様々な予想がブログ等で流れましたが、結果は一般人ですので完全に裏をかかれた状態です。さらに結局第１回ゲストは能町みね子、大友良英さんでしたと書いてあるサイトもあり、多くのメディアがまんまと振り回されました。

３　話題はやはりドラマ「昼顔」に。上戸彩のイメージを覆すような濃い不倫ドラマだったのでラブシーンについて。基本的に下ネタへの誘導が目立つママ（＝宮沢りえ）は、ラブシーンについて現場はどういう雰囲気だったのか聞きます。上戸彩は今回は若いスタッフが多く軽いノリで「ヒューヒュー」という冷やかしが入ったりして、逆にやりやすかったと話します。

ポイント　ドラマ「昼顔」成功の秘密は？

上戸彩は元EXILEで現在は一線を退いてプロダクションの社長を任されているHIROの夫人となります。ふたりにはまだ子供がおらず、一説によると「妊活」のために今年のスケジュールにはやや余裕が設けてあるとのこと。「妊活」をしながら不倫ドラマに取り組むということで、演技に円熟味が出たのがドラマ成功の秘訣だったのかもしれません。

４　続いてテレビなどの「セリフ」をどう覚えるかという話題になります。上戸彩はセリフを覚えるのがかなりの苦手で、長いセリフなどはすべて手で書いて覚えているとのこと。２０１３年に舞台「おれのナポレオン」で体調を崩し入院した天海祐希の代役を務め、２日ほどの準備で成功させた宮沢りえは、当時は多くの共演者がセリフの練習に付き合うと申し出てくれたが、迷惑もかけられずなんとか自力で覚えきったという逸話を披露します。

ポイント解説　プロのセリフの覚え方　

舞台やドラマのセリフについてはある俳優が「いかに覚えて、いかに忘れるかだ」と述べていたのが印象に残っています。セリフはまずもって覚えていなければ話にならず、だからと言って思い出しながら吐き出すようでは役に成りきることができていないと言うのです。セリフをまずは顕在意識に格納し、次に潜在意識に落とし込めということでなかなか深い一言かと思います。

プレゼンテーションや講演の場でもこの「いかに覚えて、いかに忘れるかだ」というのは大切ですし、仕事そのものがこの繰り返しと言えるでしょう。

５　なぜかタモリがなかなか登場しません。第１回、第２回では登場しているタイミングなのですが。するとそこへ「ママ！」と関西の工場長（＝タモリ）が登場。上戸彩を見ると、名前をサカグチと名乗ります。おそらくアドリブです。

６　漢字に直すと「阪口政治」６２歳とのこと。セイジというのは、親父が政治家にしたかったのではないかとのことです。能町みね子は、これまで本名を教えてくれなかったのに、上戸彩さんに聞かれたら即答でしたねとすかさず嫌味を言います。

上戸彩はやはり「妊活」中なのか夫婦仲に関心が高いようで、関西の工場長に「結婚何年目ですか？」など立て続けに問います。「どれくらいだろう３０何年かな」「一度も危機はなかった」と一応答えていきますが、自分の家庭の話は少し困ったなという表情です。

ポイント解説　タモリと家族

タモリは➡ヨルタモリ第１回（2014.10.19）の３つの謎で触れたように、家族については非常に複雑な背景を持っています。そのためか現在の家族についてもあまり話したがらない傾向があるかも知れません。

７　夫婦仲と前後して工場長（＝タモリ）は年齢の割に肌がつやつやであることについて質問を投げかけられます。しかしこれは一瞬押し黙って完全に無視します。

ポイント　タモリの肌の手入れ法は放送禁止

タモリの肌の手入れの秘訣は実は、石鹸を使わないぬるま湯洗顔です。これはときどき話題として触れることがあり、福山雅治もタモリに倣ってぬるま湯洗顔を実行しています。タモリと並んで福山雅治も年齢に割には若いというのには定評があります。

元シャ乱Q、ボーカルのつんく♂(44歳)は髪を伸ばしたり肌を黒くしたり若く見せようと努力はしているものの、生え際は大きく後退し、ゲッソリした上沼恵美子のようである。そしてGLAYのボーカル、TERU(42歳)。太り過ぎによる彼の劣化は見事である。米良美一とマツコ・デラックスを足して2で割ったような風貌になってしまった。そのような同年代のミュージシャン達と違い福山の容姿が衰えないのは、歌手だけでなく俳優として活躍しているおかげでもあるだろう。
（出典：http://news.ameba.jp/20131008-91/）

上のフレーズは各方面からクレームが来そうな毒舌でお気に入りなのですが、いずれにしても洗顔フォームを使わないぬるま湯洗顔の効果かもしれません。

肌の汚れの大半は皮脂で、体温に近いぬるま湯並びに石鹸成分に弱いことが特徴ですが、両方を併用する必要性はそれほどありません。人の肌は適度な皮脂を保持し汚れや刺激から自然に肌を守る機能があるのですが、洗顔フォームだと必要な皮脂までも落としてしまうことがあるそうです。

もちろんぬるま湯での洗顔は３０回程度洗うことが必要で、時間がないときやあるいは余計な汚れが落ちにくい鼻筋などに洗顔フォームを併用するのも効果的ですし、低刺激のものも出ているので一概に否定はしません。

勘の良い方はお気づきかもしれませんが、タモリが肌つやつや話を黙殺した理由はこの日のヨルタモリの提供社を見ていただければすぐに分かります。花王です。

ヨルタモリ【TV１】危険ヘリウム

１（バーのテレビ画面）恒例により場をつなぐようにママがテレビをつます。

「衝撃映像危険ヘリウム吸引逮捕現場」
タモリ扮する若い男が車に乗っています（車は停車中です）。若い男は警察官２人に「危険ヘリウム」を吸っていないかと詰問されます。若い男は非常に甲高い声で「吸ってませんよ～」と答えます。警察官は当然「危険ヘリウム」を吸っていて声が高いのではないかと疑いさらに詰問します。若い男は「ボーイソプラノだ」と言い張り、歌の短いフレーズを甲高い声で披露します。

ポイント解説　

危険ド○◯◯は存在しますが「危険ヘリウム」というのは現状ではあまり報じられていません。

ヨルタモリ【２】タモリさんおすすめの鉄道遺産は横川と東京駅。シーメンスインバーターも必聴。

１　バーに工場長が戻っています。ママは工場長に趣味を聞きます。団塊の世代ということで、建設関係の仕事が趣味と答えます。ママは「削るのが好きなんですか？」と問います。工場長は削ることを斫る（はつる）と言いそれが１番楽しいと答えます。

２　工場長はどちらかというと「タモリ」として「ほかには鉄道遺産を見るのが好き」と答えます。鉄道遺産の具体例として、身近なところで東京駅のレンガ建築を挙げますが、お勧めは旧信越本線の高崎から軽井沢の間の橋梁だといいます。

ポイント解説　タモリさんが勧める鉄道遺産　

横川から軽井沢間のことだと思いますが「横川」の固有名詞が思い出せませんでした。ときにはこういうことがあるようですね。

現在長野新幹線（北陸新幹線）が走っている、高崎から長野（細かく言えば篠ノ井）間は新幹線ができる前は在来線の特急あさまが１時間に１本ほど走っていました。

明治２０年頃、東京と新潟を結ぶ鉄道が強く望まれていました。障害になるのは群馬、新潟の県境に聳え立つ谷川岳あるいは群馬、長野の県境の碓氷峠でした。当時は谷川岳のほうは工事が難しすぎ手つかず。遠回りですが信越本線経由を本命とし、横川〜軽井沢間を除いて開業を済ませたのですが、それでも碓氷峠は最後まで残っていました。

この区間は当時馬車で２時間かかり大変なネックになっていたのですが、最終的にはドイツから車体とレールの歯車をかみ合わせ、歯を食いしばるように登りきる「アプト式」が導入され明治２６年（１８９３年）開業にこぎつけています。

のちに蒸気機関車から、電車になり横川駅で補助の電気機関車を増結する形になり、横川駅で特急でもかなりの停車時間が生まれました。そこに目を付けたのが「峠の釜めし」。容器である「お釜」が結構豪華でお土産に最適ということもあり大変な人気商品になりました。

廃止された信越本線は一部がトロッコ鉄道として復活。

詳細　➡軽井沢　穴場観光スポット〜歴史に翻弄され朽ちたあの場所〜（外部サイト）

その後新幹線ができ、横川〜軽井沢間をなんと廃止。さらに軽井沢から長野（正確には篠ノ井）間はＪＲがは経営を放棄し地元に投げる形（第３セクターのしなの鉄道）になってしまい、現在は妙な路線図になっています（ＪRが新幹線開業と同時に在来線を地元に投げるという大技を編み出したのはこのころだと記憶しています）。

そんなことがあり「釜めし」も横川駅でなく軽井沢駅やサービスエリア買うことになり風情がなくなってしまったのは残念です。高崎のだるま弁当は容器を持ち帰って、自宅でしげしげと眺めるとプラスチック製で使い道がなく後悔したりするのですが、釜めしのほうはやや過剰装備で重すぎるものの物入れとして活用されたり、家庭によっては普通に食器として使われたりと生き残っているケースも多いのではないかと思います。

３　鉄道の話題はまだまだ続きます。もはや工場長でなく「タモリ」として語っている状況です。紅葉でお勧めは？と問われタモリは「１１月中旬の塩尻〜名古屋が一番おすすめ」と教えます。それもできれば名古屋からワイドビューしなのの最後尾１号車の展望席に乗車するのがよいと細かくアドバイスします。

ポイント解説　

この辺りで上戸彩が展望座席はいいですねと、知る範囲で話を合わせてきますがタモリは話に夢中になりスルー。ゲストにそこまで話を振らないのがヨルタモリの特徴ですが、歴代ゲストのなかで上戸彩に関しては冒頭でかなり時間を割いたほうです。旦那がいまや大手プロダクションのＬＤＨの社長で、本人がオスカーというかなりパワーがある事務所に所属していますから気を使ったのかとも思います。

４　ここでタモリフリークの能町ミネ子が本領を発揮します。社長。ロマンスカーの真似は？と振ります。タモリは、現在のロマンスカーの走行音のマネをします

「おーろろろ　ぉーーろろろー」

さらに能町みね子は京急（京浜急行）の音をリクエストとします。タモリはインバーターの音でドレミのような音階があると前置きして真似します。

「オーオーアーアーフォーホー」

（ドードーレーレーミー　ファー）

これはドイツのシーメンス社の「ＶＶＶＦインバータ」という機械が出す音です。大ざっぱにいうと電気の電圧や周波数を自由に制御しモーターをうまく操る装置で、導入することで無駄な電力消費を抑えることもできます。

動画１　京急の音（シーメンスのインバーター）

動画2　ドイツに近いオーストリアの国鉄の音

ここでタモリに電話が入り外出します。

ヨルタモリ【ＴＶ２】猿ドッキリマル秘報告

１（テレビ画面）「猿ドッキリマル秘報告」
猿の被り物をしたタモリさんは本物の猿にバナナをやると近くの切り株に腰掛けます。そしてそこにはぶーぶークッションが敷いてあり、割と大きな音がします。

バナナに集中していた猿がかなり驚き怒り出します。

ヨルタモリ３回7

これは動画でお見せしたかったのですが、テレビ動画のブログへのアップは違法性が極めて高いので申し訳ありません。

ヨルタモリ【３】箱根登山線にレールが３本ある理由

１　「猿ドッキリマル秘報告」があまりにもウケ、放送開始後初の「再放送」と相成りました。

２　その後、富士山の話題に。工場長が親父が言った言葉として紹介。「日本で自慢できるのは富士山だけや。しかし日本人が作ったわけでない」自然の威力が人為を上回ることを表現している言葉です。

３　上戸彩に問われ、よく行く温泉は強羅や箱根とタモリは言います。改めてロマンスカーの話題になります。新宿から終点箱根湯本までロマンスカーが直通運転しますが、小田原から先は箱根登山線で「標準軌」に変わるので４本レールがあると説明します。

ポイント解説　箱根登山線にはレールが３本　

鉄道の話題となると暴走するタモさんですが、今回も基礎知識を抜きにレール4本の話題となりました。以下のような関連知識があります。

・日本の鉄道は国際的な規格より線路幅が狭い「狭軌」（１０６７ｍｍ）を導入しているケースが多い。しかし「狭軌」は車両を大型化できず輸送上不利がある。本来は「標準軌」（１４３５ｍｍ）が妥当だった。
・この背景には明治政府が鉄道技術をイギリスから導入した経緯の中で、イギリスが商売上資材が余っていた「狭軌」を勧めてきたことがある。
・ＪＲは新幹線以外「狭軌」だが、小田急電鉄など関東の私鉄の大半は「狭軌」。一方箱根登山線は関東では珍しい「標準軌」。
・したがって新宿発の箱根湯本行きロマンスカーは、小田原まで「狭軌」だが、以降箱根登山線に入り「標準軌」となる。

画像出典：http://ja.wikipedia.org

・そのため箱根登山線は、「標準軌」の内側に１本レールを引き「狭軌」にも対応している（２００６年まで）。
・２００６年以降は、小田原、箱根湯本間の輸送量の増大と法制度の関係もあり、全列車が小田急製になり、レールは「狭軌」に統一。
・タモリの４本は勘違いで、１本は共有するため３本が正確（世界的に見て４本の線路を敷くこともなくはないが、ポイントが複雑になり安全面からあまり採用されない）。

レールが３本敷かれている線として開業間近の北海道新幹線青函トンネル付近があります。

➡ブラタモリ北海道新幹線木古内駅と青函連絡船記念館〜青函の歴史〜……2015.5.30（姉妹サイト）

４　おすすめの温泉を問われタモリ（もはや明らかに工場長でない）は、伊豆、修善寺を紹介。➡ヨルタモリ　気になる初回のゲストと内容は？……2014.10.18で触れているように、タモリは姉が住んでいたりヨットとクルーザーを係留しているなど沼津に縁が深く、伊豆にはかなり親しみを持っています。

５　最後に船好きのタモリさんは、小さいころ銭湯にゴムを使ったプロペラで動くボートを持参し遊んでいたことを披露。ある日タモリ（工場長）がいつものように湯船で遊んでいると、ちょうどおじさんが入ってきて股間に激突。プロペラが「毛」に絡まって取れなくなってしまったのです。最後におじさんが力ずくで取り外したもののプロペラに「毛」が……。

ポイント解説　

これはネタかもしれません。何となく工場長主語で話していましたので、あくまで架空の人物であある工場長のエピソードであって、タモリの実体験ではないような気もします（タモリさんはネタのときは妙に展開が丁寧できれいで、実話のときは気合が入っていたり、暴走したりする傾向があります）。

ちなみにタモリさんは宮沢りえから女性について聞かれた場合も、あからさまに工場長主語に逃げる傾向があります。こういう子供みたいなところも人気の秘密なのでしょう。