目上の人への「お疲れ様」は間違いかが議論に……ヨルタモリ×篠山紀信2015.7.26

2015/07/26 2015/09/19

ヨルタモリへようこそ！篠山紀信がゲストの２０１５年７月２６日放送、第３６回の内容をまとめます。画像の出典は全てフジテレビ２０１５年７月２６日「ヨルタモリ」です。

目上の人への「お疲れ様」は間違いかが議論に……ヨルタモリ×篠山紀信2015.7.26

７月１9日のゲスト紹介篠山紀信

・１９４０年淀橋区（現在の新宿区。ヨドバシカメラの由来）生まれ。受験に失敗し日芸（日本大学芸術学部）へ。広告制作会社に就職。

・ジョンレノンの最後のアルバム「ダブル・ファンタジー」のジャケット写真を手がけるなど若い頃から活躍。三島由紀夫の写真集も撮影したがその後の事情で非公開。

・山口百恵、松田聖子の撮影も話題となり、１９８０年には篠山紀信の作品をメインとした写真雑誌「写楽」が刊行。同時期に９年間に渡り「週刊朝日」の表紙写真を担当。

・１９９１年に樋口可南子、宮沢りえを撮影した写真集と従来の常識を打ち破り大ブームに。「Santa　Fe」は同年ベストセラー第７位。

・近年も精力的に写真集を発売。

ヨルタモリ【１】篠山紀信の「シノラマ」写真とは？

提供社　東京上野クリニック　サントリー　アコム

１思い出のサンタフェの巻。篠山紀信が登場。近藤さん（＝タモリ）も登場。

２　シノラマの話題に。複数のカメラで撮影したものをつなげる手法です。篠山紀信は８０年代の派手な建物がにょきにょきと立つ時代にこの手法が相応しかったといいます。

ポイント解説　シノラマ

「シノヤマ」と「パノラマ」を結合した、篠山紀信による造語、および篠山によるジョイント写真の技法。1980年代中頃から使用されている。多くは３台、場合によっては９台といったカメラを、カメラ・スタンドで結合し、一斉にシャッターを切ることで、高精度かつ複眼的な写真像を得ることができる。

出典：アートワード

この動画の４：３０以降でシノラマの意図を解説しています。

出典：純キシン

篠山紀信は「1980年代という嘘のような時代には、嘘をつくという技術で対抗するしかなかった」と説明します。

３　写真集「サンタフェ」の表紙の穴あき扉は現地で撮影に入ったところ、たまたま宮沢りえさんの体型だとうまく隠せたもの。決してプランを立てていたわけではありません。

４　「サンタフェ」の撮影許可は想定外。篠山紀信がりえママに冗談で若くてきれいなうちに撮影を持ちかけたところ、ママ（＝宮沢りえでなくりえママ）がOK。ひょうたんから駒の形で実現することになりました。現場にりえママも同行し、篠山紀信に次のようなダメ出しもあったとのこと。「こんなん撮りに来たんじゃないわよ、がんばんなさい」。

５　写真集「サンタフェ」は、学校の図書館に置かれたりクラスの友人で共同購入されたり、意外な受容のされ方をしました。こういった写真集の位置づけを変えたのが「サンタフェ」だと篠山紀信は自負しています。

６　篠山紀信の写真が下世話にならないのは光源などの計算が行き届いているから。細かい計算ができない素人が撮ると下世話になると本人は言います。

７　篠山紀信はタモリさんの撮影をしたことがあります。