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タモリvs小田和正 なぜ不仲?確執と和解の裏事情

      2015/02/11

タモリさんが小田和正(オフコース)が歴史的和解と報じられましたが、本当なのでしょうか?フジテレビアナウンサー同士の挙式でのできごとです。

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若かりし小田和正は問題児だったのか

若かりし頃の小田和正は問題児だったのでしょうか?

-小田和正逸話集-
・文化放送でつまらなくなって番組中に文庫本を読み出し出入り禁止。
・レコード会社のお偉方が来たコンサートで新曲(松本隆・筒美京平)を歌わなかった。
・売れない頃、新作を出したユーミンに「前のアルバムの方が良かった。今度のは、サウンドが歌を殺してる。」と捨て台詞。(以下略)

小田和正(オフコース)は、もともと頑固なところがあり自説を曲げないというのはたしかなようです。しかし、小田和正の人柄について論じたネット上の記事は、ほとんどが上の投稿のコピーアンドペーストでその真偽のほどは確かめようがありません。

「サイバーカスケード」という言葉があります。カスケードは、滝という意味です。ちょっとした、発言がコピーやリツイートを繰り返され「滝のように」怒涛の勢いで広がっていく現象です。ここでいう「滝」というのは大規模なものがイメージされているようで、日本の繊細な滝の語感とは合いません。日本語で言うなら「雪崩現象」と表現したほうがよいでしょう。

小田和正=問題児という考え方は、このような言葉の雪崩現象に負うところも多くすべてが本当ではないかと思います。しかし、強気で口が悪かったのは事実のようで、TBSの番組でファンを「ババア」呼ばわりしたことが物議を醸したことは客観的な事実として残っています。

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一方で小田和正は自分自身のことも「ジジイ」と呼称していたように、発言に悪気はなかったようです。頑固で強気である面はあったとしても、ネットで言われているような付き合いきれないような人間ではなかったと思われます。

 

若かりしタモリは問題児だったのか

一方のタモリも、今では想像しにくいですが、笑っていいともが始まったころはもう少し過激でした。小田和正がリーダーシップを取るオフコース、あるいはさだまさしに関してはっきり嫌いと明言していたのです。

「さだまさしは、暗い。それを聴いているファンはもっと暗い。海が死ぬわけないだろう!」

という発言があったとされます。一語一句正しいかは分かりませんが、当時のラジオ等で繰り返しこの趣旨の発言はありました。さだまさし自身は「女性自身」で暗いというイメージが先行して嫌われることが多く悔しい思いをしたという趣旨の発言をしています。

しかし、「ネクラ」という言葉を流行らせた一人だとされるタモリは筑紫哲也(故人)との対談で非常に興味深いことを述べています。

長い間、オレは人を判断する基準というのがわからなかった。しかし、この業界に入って、簡単なことを発見した。それが、根が明るいか暗いか。

で、根が明るいやつは、もうオレは付き合う必要はない。根が明るいやつは、なぜいいのかと言うと、なんかグワーッとあった時に、正面から対決しない。必ずサイドステップを踏んで、いったん受け流したりする。

暗いやつというのは真正面から、四角のものは四角に見るので、力尽きちゃったり、あるいは悲観しちゃったりなんかする。でも暗いやつがサイドステップを肝心な時に一歩出せれば、四角なものもちがう面が見えてくるんじゃないか。そういう時に、いったん受け流したりして危機を乗り越えたりなんかする力強さが出るし、そういう男だと、絶対に人間関係もうまくいく。
出典:「筑紫哲也対論集 若者たちの神々 Part4」(一部編集)

このように暗いやつは物事の真相から逃げないので人間的な成長があるので付き合う価値があるという趣旨のことを述べています。

一方さだまさしもこの発言とは無関係につぎのように述べています。

思うに、“暗い”というのはエネルギーが充満している状態で、それがバーンと弾ける状況が“明るい”なんです。だから、弾けている最中に何かが生まれることは絶対にありえない。暗さのなかでしかものは作れないし、ものを作っているときは確かに暗いです。自分と格闘していますから。

出典:「週刊女性」

確かにタモリは話題作りのためにさだまさしを面白おかしく批評した面もあったと思います。そして、さだまさしを聞いたことがない人に偏見を形づくったことも事実です。しかしながら、タモリも根の部分ではさだまさしの「暗さ」を信頼していたようですし、さだまさしも「暗さ」に自信を持っていたのです。

小田和正に関して、タモリは「暗いから嫌いだ」という趣旨の発言をしています。若かりし頃のタモリには、嫌いなものがたくさんありました。オフコース、さだまさし、埼玉、名古屋、ゴルフ、ミュージカル……。いまのタモリなら多少思うところがあっても各方面に配慮して嫌いだとは発言しないでしょう。しかし、当時は違ったということです。

また、「暗い」という評価に関しては、視聴者は全否定と取りますが、タモリ自身はそこまで批判的な意味を込めていなかった可能性も大きいでしょう。

このように考えると、タモリと小田和正は世間で言われているほどの犬猿の仲ではなかったかもしれません。

※この記事はここで半分です。もしお疲れの場合はブックマーク願います。

タモリと小田和正の対立は演出の範囲内

タモリと小田和正の対立といえば、1984年2月13日のテレホンショッキングが有名です。冒頭からやや沈黙が目立ち、タモリが新曲のプロモーションを促しますが小田和正は「多分気に入らないと思いますよ」と苦笑いで返しました。

しかし、この「対立」は演出の一つと見ても面白いでしょう。当時、タモリや笑っていいともは飛ぶ鳥を落とす勢い。定期的に話題を振りまき、思い切った企画を次々に当て続けた時期です。

・1983年12月 タモリが紅白司会。他局ながら「選手宣誓にいってもいいかな?」「いいとも!」の掛け合いをアドリブで打つ。
・1984年2月13日 テレホンショッキングに明石家さんま初登場。さんまは「ネタ」としてあえてタモリが悪く言っていた小田和正を紹介。
・2月14日 小田和正が登場
・3月14日 テレホンショッキンで黒柳徹子が43分間しゃべり続けた記録を樹立(史上2位)。詳細→いいとも32年間での放送事故 事件歴代ベスト12 (8位)。後日黒柳さんが番組からの指示と舞台裏を明かす。
・4月6日 明石家さんまがレギュラーに加入し、「タモリ・さんまの日本一の最低男」などのいいとものピークを形成した名物コーナーが始まる。
・4月23日 ゲストが翌日のゲストとして一般人視聴者に間違い電話。悪乗りで翌日からしばらく一般人が登場(前座として)。いいとも32年間での放送事故 事件歴代ベスト12 (5位)。

このような状況のなか、「犬猿の仲」の小田和正が登場したのは話題作りの演出に近いものだったと考えても面白いでしょう。本当に仲が悪いのなら、自分の意見をはっきり言うはずの小田和正は断っていたはずです。

今回フジテレビアナウンサーの挙式では2人の握手があったようですが、挙式で喧嘩をするという思い切った演出ができるのは野坂昭如、大島渚なくらいのものでしょう。

この結婚記念の式典での騒動にしても野坂昭如は泥酔していたそうですし、その証拠に大島渚が手加減したパンチを返しているのがわかります。

2014年の紅白で大トリを巡って火花を散らしていたとされる、松田聖子と和田アキ子は一触即発とネットでは言われていましたが、実際には緊張した松田聖子に和田アキ子はエールを飛ばしていました。

芸能人の喧嘩はそれも含めての芸能ということで、やきもきするのは視聴者だけ。芸能人のみなさんはずいぶんと懐が深いようです。

秀逸なのは今回の報道元の「スポーツ報知」で、歴史的な和解という見出しにきちんとカッコをつけています。これは非常に正確な報道だと思いました。

タモリと小田和正歴史的な和解成立

スポーツ報知 2月9日(月)7時5分配信

(追記)深刻そうなさだまさしとの対立

小田和正との対立はジョークに近いと思いますが、さだまさしとの対立は根深いのかもしれません。1980年代から「笑っていいとも」に参戦し、安定成長からバブル景気への流れのなか、「軽チャー路線」に転じて一気にのし上がったフジテレビ=タモリ。一方、さだまさしは、高度成長期が置き忘れてきたふるさとや古き良き日本を頑なに表現し続けました(フジが1980年頃に捨てた従来のキャッチフレーズ「母と子のフジテレビ」と呼応します)。

タモリは最近「資本主義の限界」という趣旨の発言をしました。本当なら2つに分かれた川が合流するべき時代なのですが、もしかしたらまだまだ確執があるかもしれません。この2人は芸能人としては「暗い」(内省的)という共通項があると思います。

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

※せかるる=せき止められる

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