ヨルタモリ　気になる初回のゲストと内容は？……2014.10.18

2014/11/05 2015/09/27

ヨルタモリへようこそ！記念すべき第１回の内容をまとめました。画像の出典は全てフジテレビ２０１４年１０月１８日「ヨルタモリ」です。

ヨルタモリ　気になる初回のゲストと内容は？……2014.10.18

ヨルタモリ（１）　宮沢りえママになるの巻

１　東京の湯島あたりにあるバーが舞台として初登場。タイトルは「宮沢りえ、ママになるの巻」。

ポイント解説　ゲストは能町みね子と大友良英？

記念すべき初回のゲストは、エッセイスト・能町みね子と音楽家・大友良英。能町みね子は以前からタモリと親交が深く、笑っていいともに出演したこともあります。タモリの芸風をよく分かっておりタモリの良さを引き出せる人物です。

→後日、能町みね子と大友良英はただの常連客（＝出演者）であり、ゲストは「弟」と判明。

ちなみに「ヨルタモリ」は笑っていいともで昼の顔としておなじみになったタモリが、夜に登場するという意味もありますが、バー「WHITE　RAINBOW」に寄るタモリという意味もあります。

２　まだタモリは登場していません。能町みね子は、バーの中のテーブルを走っている鉄道模型について着物にはちょっと不釣り合いだと感じます。ママ（＝宮沢りえ）はちょっと戸惑いつつも、「前のオーナーの趣味で内装は変えていないんです」と答えます。

ポイント解説　ヨルタモリの進行

セリフは特に決まっていないようで、かなりの部分アドリブが含まれる様子です。鉄道模型はタモリの出身地の九州を走る電車です。

３　能町みね子と大友良英はほとんど発話せず、ママ（＝宮沢りえ）が音楽の話を振ります。宮沢りえは来世、ミュージシャンになりたいと発言。今すぐにでも可能なのでは？と問われると、女優としてのキャリアを生かす形でお膳立てされたステージに立つのではなく本格的に下積みからやりたいと返答。

ポイント解説　ヨルタモリの「人称」

ヨルタモリではママ（＝宮沢りえ）は、ママとして発言することも宮沢りえとして発言することもあります。ちょっと難しく言うと１人称（＝素の自分）と３人称（＝演じる役柄）を行き来することになり、この設定はある専門家からわかりにくいと批判されています。

しかし、小説家もベテランは１人称（吾輩は、私は、と語るもの）と３人称（猫は、りえは、と記述するもの）を混ぜることが多いものです。表現の可能性を狭める批判に耳を貸すことはないでしょう。

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４　店の外のカメラに切り替わります。新規開店を祝う花輪がいくつかありますが、そこに初老の男と若い男の２人連れが通りかかります。いよいよタモリの登場です。タモリは白髪のカツラで登場しますが自己紹介はまだしません。

ポイント解説　芸能人とカツラ疑惑

タモリさんはカツラ疑惑がありますが、実は芸能人の主流は「植毛」です。

芸能人御用達の腕のいいサロンがあり、芸能界の先輩から後輩へ代々口コミで伝わっているという説もあります。田原俊彦もお客さんである可能性が高いと言われていますが、基本的にノーコメント。意外なところではKinKi Kidsの堂本光一はあえてカツラ疑惑を笑い話にしいています。コンサートではファンから「ハゲ！」と声もかかるほど浸透。年齢的にまさかと思わせておいて、実は植毛をしている高等テクニックの可能性があります。このほか芸能界には、かつらなのに髪をわざと薄く見せて視聴者に疑いを持たせないなど、さまざまなテクニックが存在します。小倉智昭はカツラであることはもう周知のことだから、あえて公言する必要はないという理由でノーコメント。各々非常に複雑なスタンスを取っています。

タモリも以前からカツラ疑惑がありますが同様ですが、触れられてもサラリと軽くネタにして流してしまいます。

５　初老の男性（＝タモリ）は同行の若い男に営業マン指南を始めます。男性は「重心のかけ方が違う」と言います。若い男は言葉の意味が分からずキョトンとしていますが、初老の男性は立ち上がりジェスチャーで教えます。

初老の男性いわく、営業先で君は後ろ足に重心がかかっている。それは実は相手先が外出中などでいないことを少し期待しているのだと言うのです。恐らく営業マンなのにコミュニケーションが少し苦手なのか、あくまで命じられた仕事としてやっているのでいなけりゃ手間が省けると思っているのではという指摘です。

初老の男性は営業マンは人に会いたくて会いたくて仕方がない気持ちがないとおかしい。だから必然的に前足に重心がかかるはずだと指導します。若い男は基本的にうなづくだけで発言はしません。

６　２人も含めて席に着き乾杯と相成ります。ここで自己紹介があり、タモリは関西で工場を経営している工場長だと言います。同行の若い男について問われると、関西の工場長（＝タモリ）はアドリブで弟だと言い切ります。当然年が離れすぎではと問われますが、押し切ります。

ポイント解説　ヨルタモリはアドリブ重視

恐らくタモリは事前に若い男性の役柄をはっきり決めていなかったのではないでしょうか。このノープランであるところがヨルタモリの持ち味です。

７　話題は着物に移ります。関西の工場長は着物は着るまでのプロセスが長いから良いのだと言います。洋服とは少し違い、着付けが終わるまでの長い時間の中で「私は女だ」という気持ちが固まっていくから女性の魅力を引き出すという見解です。

「ゴム」のスカートではだめだと工場長が言いますが、すかさずママが「（苦心して）脱がせる楽しみがない？」と突っ込みます。ママは基本的にはときどき下ネタに持っていく設定のようです。

工場長は苦笑いでしたが、話題は時代劇で殿様が帯を引っ張り「あーれー」と声をあげ着物が脱げる定番のシーンへ行きます。工場長はあれは嘘で女の人が意識して回転しないとああはならない、と分析します。

ポイント　着物と神社の共通点

出典：三徳山三佛寺投入堂

着付けが終わるまでの長い時間の中で、「私は女だ」という気持ちが固まっていくというタモリさんの指摘はもっとも。例えば神社は寺は参拝者の気持ちを俗から聖へ切り替えるために「わざと」長い参道を作っています。

・山形県にある「山寺」は、参拝するために山を登らなければならない。
・鳥取県にある「三徳山三佛寺」（＝写真）は岩登りや鎖場をクリアーしないと参拝できない。
・東京の「靖国神社」の参道は駅からまっすぐの参道だが、入口からは本堂が見えないような坂道の形態になっていて距離感を演出している（参道の短さをカバーしている）。
・日本三景のひとつ松島の「雄島」は、海上にあり参道が橋一つと致命的に短いがあえて隙間から海が見えるようなスリルある作りの橋として、少しの恐怖感が気持ちの切り替えを促す。

タモリの一言が造詣に富んでいるため深められるのがヨルタモリの魅力です。

８　関西の工場長は年齢を問われ６２だと言います。ここでママが「奥さん一筋ですか？」と思わぬ突込み。工場長は、ここで工場長としてなのかあるいはタモリとしてなのか、そして本当なのか嘘なのかどちらともつかない言い方で、「一度だけ着物を脱がしたことがある」と告白しすかさず隣の弟に口止めをします。

ポイント　本人と工場長の使い分け

工場長なのかタモリなのかはっきりしない設定はとても便利で、今回もあくまで工場長のセリフだと言い逃れができる状況です。タモリも真面目そうな人ですが、さすがに一説に依れば生涯収入１５０億を稼いだ人ですから、一度ということはないと思います。ただもしかしたら本当に一度かもしれないと思わせるところがタモリの人徳です。

ここで工場長は「ドゥ～ドゥ～」と携帯の着信バイブのまねをしながら店の外へ。ママがテレビをつけます。