ポイント解説　１７条の２

・「普通鉄道構造規則」は、鉄道営業法第一条の規定に基づき定められています。

・第四節　こう配

（本線のこう配）
第十七条【電気機関車による牽引区間】
機関車によりけん引される列車を運転する線路においては、本線の最急こう配は、次の表の上欄に掲げる設計けん引重量の区分に応じ、それぞれ同表下欄に掲げるとおりとする。

２【電車区間】機関車列車線路以外の線路においては、本線の最急こう配は、千分の三十五とする。

出典：http://law.e-gov.go.jp/haishi/S62F03901000014.html

・千分の三十五とは、３５‰（パーミル）。１０００ｍ進み３５ｍ上る（下る）。つまり、１ｍ進み３.５ｃｍの高低差が電車が走行する法規上の最大勾配となります。

ポイント解説　急勾配の鉄道

・日比谷線　南千住～三ノ輪は例外的に、１ｍ進み３.９ｃｍ（３９‰）の急勾配が存在。

・世界一の急勾配はスイスのピラトゥス鉄道で、１ｍで４８ｃｍ（４８０‰）。もはや生きて帰れる心地がしません。

出典：http://ljtopper.livejournal.com/668155.html（海外サイト）

・日本一の急勾配は大井川鐡道井川線、１ｍで９ｃｍ（９０‰）。この程度なら乗ってみたいですね。やはり日本が一番。

出典：鉄道写真情報館

・その他の主な急勾配では京阪京津（けいしん）線がお勧めです。京都から李澤教授の百人一首でも登場した逢坂山を超え琵琶湖畔へ向かう路線。「蝉丸神社」もある大谷駅付近が61‰の急勾配。高速道路はトンネルで通過しますが丁寧に山を登っています。京阪京津線は京都付近では地下鉄線に直通し、浜大津付近では電車はそのまま、路面を走る非常に珍しい路線です。

※大谷駅付近をアップにすると「蝉丸神社」があります。

地下鉄線から京阪京津線に入り、山地の急勾配に挑みます。

そのまま車両を入れ替えず路面電車区間へ。路面電車の規模でないので初めて見ると驚きます。

出典：鉄道写真を撮り続けて５０年

出典：http://www.agui.net/met/met7500-all.html

こちらは名鉄（名古屋鉄道）の犬山橋。名鉄の通常の列車がやってくると知らないで歩いているとかなり驚くと思います。

ポイント解説　面白いＴシャツ

・「Sexual Instructor First Lesson Free」については、検索していただくと通販サイトがヒットし実物が見られます（規約上写真の掲載ができませんでした）。

・面白いＴシャツを探してみましたが、驚くほど面白くなくびっくりしました。ましなのは下の「やや肥満」くらい。

出典：楽天（画像はクリックできます）

・人を笑わそうとして作るものは、高確率で笑えないものになってしまうようです（趣味にもよりますが）。主な例　フランス人ではありません／肉、肉を食わせろ／雨男／空回り／親父の背中／キャラ濃すぎ！！／妄想族／無理！　「フランス人ではありません」のＴシャツを着た人にパーティーで会ったらどう突っ込んでよいか分かりません。

・変に考えずに、ニュース原稿などから抜いてきた方が面白そう。

【ソウル時事】訪韓している自民党の二階俊博総務会長は１４日、与党セヌリ党で将来の大統領候補の一人と目される京畿道の南景弼知事と会談した。二階氏は「日韓はつまらないことでいがみ合っていることが多い。もう少し柔らかく本音で話せば、変わるのではないか」と述べ、歴史認識などについて率直に語り合うべきだと呼び掛けた。同行筋が明らかにした。（ＭＳＮニュースより）

与党／候補／もう少し／いか／認識／語り合うべきだ／同行筋

ポイント解説　発声指導法　２つの誤り

・最近おとなしい学生が増えています。非常にコミュニケーションが苦手で声が普通に出ないという学生も少なくありません。

・そんな彼らが必ずと言っていいほど受ける指導が「口を大きく開けろ」「（腹式呼吸して）腹の底から声を出せ」の２つです。

・腹式呼吸に関しては、演劇の指導でもコツをつかむのにそれなり長く時間がかかる部分で、一朝一夕に身につくものではありません。また大きな声が出るのに腹式呼吸でない人はたくさんいます。さらに、演劇の世界でもコルセットを巻いて演技する際に声が出なくなる人はいません。

・つまり腹式呼吸が大きな声に必要というのは誤りで。声をより美しくする過程に必要なのが腹式呼吸なのです。

・また口を大きく開けても誤り。テレビを見ていると滑舌が良く早口な人ほど口を大きく開いていないことも多いのです。口の大きさは発声に適切な大きさが個々にあり、ピンポン玉であったり小ぶりのゆで卵だったりと差はありますが、断じて大きく開くほど良いということはありません。

・ちょっとした指導法の誤りなのですが、学生は日常生活や就職活動で悩んでいることも多く、腹式、大きな口という指導法がさらに彼らを悩ませていることがありますので、覚えておいて損はないかと思います。

ポイント解説　阪急電車と東急

・関西以外の人は関西弁というと明石家さんまなどお笑い芸人のイメージを持っていますが、神戸あたりの関西弁は柔らかく上品で音楽のように聞こえ驚きます。

出典：http://blogs.yahoo.co.jp/hiroto19661920

・関西では「阪急電車」のステータスが異常なほど高く、ＪＲの駅のそばに住んでいてもここぞという時は自転車で阪急電車の駅に移動し「阪急電車で来たのよ」ということもあるくらいだとのことです。車体の色を変える案が出た際には沿線で猛反対がありました。

・東京では「東急電鉄」がこれにあたります。大まかに言うと渋谷を拠点にしている東急線から時計回りに徐々に庶民的になっていくというのが通説です。新宿拠点の中央線や京王線や京王線にはそれなりのステータスがあります。

・池袋拠点の西武線、東武東上線などは庶民派のイメージが強くなります。そのためドラえもんのスネ夫の自宅が練馬にあるというと、違和感を持つ人が東京には多いでしょう。

・東急はブランドイメージを維持するために駅舎や駅前のデザインには非常に凝っています。この積み重ねで東急不動産のマンションの価格が数％でも上がれば莫大な収入になります。

・東急の社長は「たまプラザ」駅という案を音の響きが良い「たまプラーザ」駅に変更させています（岡本太郎が名付けたというのは俗説）。

・東武鉄道はこのことに気付くのが比較的遅かったようですが、スカイツリーでイメージを挽回し、東武野田線を「東武アーバンパークライン」と改称するなど動きを見せています。

ポイント解説　身体論と「うなじ」

・鷲田清和らがリードする現代思想に「身体論」があります。

・近代世界では、個人が財産、住居や自分の身体などを所有し処遇を決定する権利を持つ自由主義（資本主義）がベースになっています。しかし、このことによって人は孤立し絆を断ち切られた状態になっています。鷲田清和は本来身体は共有物だと言います。これをイメージさせるために、鷲田清和は個々人を最も象徴しているはずの「顔」をだれも（写真や鏡を介さずに）見たことがない。見たことがないものをどう所有するのかと問います。

・これに呼応するかのように作家の小池昌代は「背中」の不思議さについて文学を通じて訴えています。背中は自分自身のはずなのに何もわからない。なんと無防備なのだろうか、背後の木の上でカラスが絶命し落ちてきても気づきやしない。もしや背中は死の世界につながっているのではではないかと思ってしまうといいます。

・「うなじ」についても同様のことが言えます。自分の一部なのに見ることができず、どうなっているかわからない。もしかしたら無防備な自分や本音が現れてしまっているかもしれない。宮沢りえはこの辺を言及しかけましたが、ちょっと考えてみてもいい内容だと思います。

２１　ヨルタモリ×木梨憲武（ハマグリ、電車レース品川ステークス、能町みね子の歌）／2015.4.12 No.21

２２　ヨルタモリ×黒柳徹子（猫を説教、全国学校合唱コンクール、整数次倍音）／2015.4.19 No.22

２３　ヨルタモリ×石橋貴明（日本人と行列、成増のモスバーガー、有楽町線）／2015.4.26 No.23